こんにちは、ラテン旅のポンです。
このブログでは、中南米の旅について紹介しています。
今回は、バックパッカーや長期旅行者の間で話題の「Workaway(ワークアウェイ)」についてご紹介します。私自身も南米を旅している中でWorkawayを利用しました。実際に滞在費を大幅に節約できただけでなく、現地の人々との深い交流もでき、旅が何倍にも豊かになったと感じています。
この記事では、Workawayの登録方法から、実際に使ってみてわかった良い点や気になった点まで、体験をまじえてわかりやすくご紹介します。
目次
Workawayとは?
Workaway(ワークアウェイ)は、世界中のホスト(受け入れ先)とボランティア(旅人)をつなぐマッチングプラットフォームです。旅人が現地で何らかの手伝いをする代わりに、宿泊や食事を無料で提供してもらえる仕組みになっています。
その手伝いの内容は非常に様々で、ゲストハウスの受付や掃除、子供への英語のレッスン、畑仕事や庭の手入れ、さらにはホステルのSNS運用まであります。特別なスキルがなくても取り組める仕事が多く、初心者や語学に自信がない人でも気軽に挑戦できるのが、Workawayの大きな魅力のひとつです。
そして何より、Workawayの真の魅力は、「観光客」ではなく、「現地の一員」としてその土地に関われることにあります。観光だけでは垣間見ることのできない、その国に根付いた暮らしや文化、人々の価値観に、日々の生活を通してじっくり触れられます。
Workawayの登録方法
ここまで読んでくださった方の中には、「私もWorkawayを使って旅してみたい!」と思った方もいるのではないでしょうか?
実際にWorkawayを始めるのは、とても簡単です。以下で具体的な登録方法のステップをご紹介しますね。
1. アカウント作成
まずはWorkawayの公式サイトにアクセスします。トップページ右上の「Join Now(今すぐ登録)」をクリックして、「Join as a Workawayer(ワークアウェイアーとして参加する)」をクリックします。そうすると、プランが選べるので、自分に合ったプランを選んでください。そして、個人情報を登録すると次のページに進みます。
2. プロフィール作成
登録が完了したら、自分のプロフィールをしっかりと充実させることがとても大切です。自己紹介(なぜWorkawayを利用したいのか)に加えて、スキルや得意なこと、興味のある分野、話せる言語なども登録できます。
ホストはこれらの情報を見て「この人に来てほしい」と判断するため、丁寧に書くことでマッチ率がグンと上がります。
3. 年会費の支払い
Workawayは年会費制です。2025年6月現在の料金は以下の通りです。
- ソロトラベラー:59 USD/年
- ソロトラベラープラス:79 USD/年
- ペア(カップルや友人同士):69 USD/年
- ペアプラス(カップルや友人同士):89 USD/年
一度料金を支払えば、1年間、さまざまなホストに自由に連絡することができます。最初は少し高く感じるかもしれませんが、1回でも滞在すれば元が取れるほどの価値があるので、興味がある方は、まずは気軽に登録してみるのがおすすめです。
※解約はいつでも可能です。
Workawayのメリットとは?
では、実際に私がWorkawayを利用して感じたリアルなメリットを紹介します。
宿泊費・食費が無料に
Workaway最大の魅力は、やはり無料で宿泊と食事が提供されることです。多くのホストは、1日4〜5時間程度の作業と引き換えに、個室またはドミトリーのベッド、そして1日2〜3食の食事を提供してくれます。特に物価の高い国や観光地では、これだけで1日あたり4,000円以上の節約になることもあります。月単位で滞在すれば、数万円以上の節約につながり、浮いたお金で次の目的地への移動やアクティビティに回すことができます。
また、手作りの食事をごちそうになる機会も多く、現地の家庭料理を味わえるのも大きな魅力のひとつです。
現地の生活に溶け込める
Workawayのもうひとつの大きな魅力は、ただの観光客としてではなく、現地の人々の暮らしの中に入り込める点です。例えば、ホストの家族と一緒に市場へ行ったり、地元のお祭りや誕生日パーティに招かれたりと、普通の旅行ではなかなかできない貴重な体験ができます。
実際に私も、エクアドルのオタバロに滞在した際には、ホストの家族と一緒に行きつけの売店で買い物をしたり、地元のコンサートイベントに一緒に出かけたり、街を案内してもらいながら観光したりと、さまざまな経験をすることができました。
夜には、エクアドル音楽「サンファニート」のMVを見ながら、ホストが「見てこれ!僕がこのMVに出てるんだよ!サンファニートっていい音楽でしょ?」と、ちょっと誇らしげに話してくれたのも印象的でした。こうした交流を通して、その土地の文化や人の温かさに深く触れることができるのは、Workawayならではの魅力だと思います。
語学力アップ
Workawayは、語学力を自然に伸ばせる最高の環境でもあります。英語圏だけでなく、スペイン語圏、フランス語圏、ポルトガル語圏など、世界中の国々で体験できるため、自分が学びたい言語の国を選んで滞在することも可能です。
私が滞在したエクアドルのホステルでは、毎日ホストの家族とスペイン語で会話していたので、実践的な会話力が一気に身につきました。教科書に出てくるような単語や文法は、ある程度知っていたつもりでしたが、実際にリアルな会話をする中で、砕けた表現や略語など、教科書には出てこないような自然な言い回しもたくさん学べました。また、朝から晩までスペイン語が飛び交う環境だったので、自然に語彙や表現が定着し、まさに「使って覚える」という感じでした。
さらに、ホストも外国人に慣れている場合が多く、たどたどしい言葉でもきちんと聞いてくれるので、安心して話せるのも嬉しいポイントです。
スキルアップと経験
Workawayでは、単なる労働ではなく、「経験」として得られる価値が非常に高いのも特徴です。ホステル運営のサポート、英語講師、動画編集、料理、マーケティングなど、場所によっては自分の専門スキルを活かしたり、新しい分野を学ぶチャンスもあります。これらの経験は、帰国後の就職活動やフリーランスとしての仕事に役立つことも多く、「旅をしながら何かを身につけたい」「次のキャリアに活かしたい」と考えている方にはぴったりです。
ちなみに、私は「農業」を選びました。少しだけ経験はあったものの、ほぼ初心者でしたが、ホストの方に教えてもらいながら作業を進めることができました。日本の農法とは違うエクアドルのやり方にふれたり、見たことのない野菜を扱ったりと、学びの多い日々でした。こうした体験は、単なる旅行では得られない、まさに貴重な時間だったと思います。
世界中に友達ができる
Workawayでは、ホストだけでなく、他のボランティアたちとも密に関わることができます。年齢も国籍もバラバラな仲間と、一緒に作業したり料理をしたりする中で、強い友情が育まれることもあります。旅先での出会いは「一期一会」と言われますが、Workawayでは中期・長期にわたって一緒に暮らすことも多く、より深い絆を築けるのも魅力のひとつです。
私が滞在したWorkaway先では、ボランティアは私一人だったため、残念ながら他の人たちとの交流はありませんでした。ですがその分、ホストの家族とじっくり関わることができ、現地の生活や価値観にもたくさん触れることができました。
Workawayのマイナス面とは?
Workawayには大きなメリットがある一方で、実際に利用してみると、いくつかのマイナス面も感じられました。そこで、私の体験からわかったマイナス面をいくつか紹介したいと思います。
オンラインの予定と両立しにくい
Workawayを利用する中で、私が一番感じたマイナス面は、オンラインの予定と両立しにくいことです。Workawayをする人の中にはフルタイムで旅をしている方もいますし、フリーランスとして働きながらデジタルノマドのように旅をしている方もいると思います。
私は後者で、オンラインで受けなければならないレッスンがいくつかありました。それがホスト先での生活と時間が重なることがありました。Workawayでは、ホストの家に住み込み、決められた時間に作業をするスタイルが一般的なので、自分のスケジュールを優先するのが難しい場合もあります。もちろん、事前に予定を伝えれば、多くのホストは「OK!その時間は働けないということね?」と理解してくれますが、私としては、「迷惑をかけていないかな・・・。」というプレッシャーを感じてしまうことがありました。
そのため、フルタイムで旅をしている方や、完全に自分の好きな時間に働ける方は問題ないと思いますが、オンラインレッスンやZoomなどでのミーティング、また短い納期の仕事がある方には、Workawayはあまり向かないかもしれません。
ホストとのマッチ率が低い
次に挙げられるマイナス面は、ホストとのマッチ率が低いことです。私自身も何人かのホストに連絡しましたが、返信がなかったり、条件が合わなかったりして、なかなかマッチングが成立しませんでした。
これは私のプロフィールに問題があったのかもしれませんが、返信率が低いという話はWorkaway全体でもよく聞きます。
そのため、行きたいホスト先を見つけても、必ず行けるとは限らず、返信が返ってこなければまた新しくホスト先を一から探さなければならないというのは、私にとって少しストレスになりました。
労働条件が曖昧なことがある
Workawayでは「1日4~5時間、週5日程度の作業」が基本ルールですが、ホストによって解釈に差があります。
実際には、「作業時間が6~7時間に及ぶ」、「休みが少ない」や「作業内容が聞いていたものと違う」といった声もあります。ホストと事前にしっかりやり取りをしていても、現地に行ってみたら状況が違った・・・というのは残念ながら珍しくありません。
私も実際に、4〜5時間と聞いていましたが、行ってみるとほぼ自由時間がないほど働いたと感じました。また、内容についても、表向きは「農業」がメインのようでしたが、実際には「家事」がメインのように思えました。もちろん農業は多忙な時期とそうでない時期の差があると思いますが、それでも農業の割合はほとんどなく、ひたすら家事をしている印象でした。
コミュニケーション力が問われる
Workawayの魅力のひとつは異文化交流ですが、同時に「言葉の壁」もあります。現地の言葉か、英語でやり取りをしなければならないため、語学力に自信がないと誤解が生じたり、ホストとの意思疎通がうまくいかなかったりすることもあります。
幸い、私はあまり苦労しませんでしたが、もし別の言語だったと考えると、大きな壁になると思います。
他の選択肢も!
Workaway以外にも、似たようなボランティアや旅人支援のサイトがあります。複数使うことで、旅の可能性がもっと広がります。代表的なサイトは以下の通りです。
- WWOOF(ウーフ):有機農家での農業体験がメイン
- Worldpackers(ワールドパッカーズ):ホステル系に強い
- HelpX(ヘルプエックス):農業体験もホステル系もある
それぞれ特徴が違うので、自分の興味に合わせて選んでみてください。
まとめ
旅をもっと深く味わいたい方や、現地の本当の暮らしに触れたい方には、Workawayがおすすめです。
年会費を払えば1年間使い放題で、世界中のホストとつながることができます。宿泊費をかけずに旅ができるだけでなく、現地の人と一緒に生活したり、手伝いを通じて文化を体感したり、語学やスキルまで自然と身につけられる、そんな濃い旅が楽しめるのが魅力です。
今までの旅とは少し違う体験をしたい方は、ぜひ一度検討してみてくださいね!
また、私が実際にWorkawayを利用して感じたリアルな本音は、こちらの記事で詳しく紹介していますので、ぜひあわせて読んでみてくださいね。
以上、今回はWorkawayを使えば、旅をもっと安く、もっと深く楽しめるようになるということをご紹介しました。
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