コロンビア・カリで体感するダンスとお酒の文化 〜「飲んで踊る」ことについて考えた〜 - ラテン旅

コロンビア・カリで体感するダンスとお酒の文化 〜「飲んで踊る」ことについて考えた〜

Colombia ダンス
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こんにちは、ラテン旅ポンです。

このブログでは、中南米の旅について紹介しています。

コロンビア・カリは「世界のサルサの首都」と呼ばれ、音楽とダンスが街のあちこちにあふれています。人々はサルサのリズムに身をゆだねながら、お酒を片手に自然体で夜を楽しんでいます。今回は、そんなコロンビア・カリで私が体験した「飲んで踊る」夜についてお話ししたいと思います。

 

サルサの街「カリ」

La Topa イベント

カリの夜は、とにかくエネルギーに満ちています。街に流れるサルサのリズムに誘われるように、あちこちで人々が自然に踊り始めます。

そんなカリのダンスクラブやバーでは、ビールラム酒、そしてコロンビアの伝統的なお酒「アグアルディエンテ(Aguardiente)」などがよく飲まれています。アグアルディエンテは、アルコール度数がかなり高いお酒ですが、地元の人たちは驚くほど、さらっと飲みながら踊っています。

私はもともとお酒をあまり飲まないタイプなので、クラブやパーティーに行っても「ひたすら踊るだけ」でした。なので、「飲みながら楽しむ」ということとは無縁で、挑戦もしていませんでした。

ですが、ある時、地元の友人に誘われて、「飲みながら踊る」ことに初めて挑戦しました。その体験を通して、ダンスとお酒の関係、そして「楽しみ方は人それぞれ」という当たり前のことを、改めて深く感じることになりました。

 

「飲んで踊る」ことに対しての考え方

ここからは、「飲みながら踊る」という体験について、私が感じたことや、私の周りの人たちの意見を交えながらお話ししていきたいと思います。

 

「お酒で緊張がほぐれる」と言う母の言葉

Gringo Tuesdays

まず飲んで踊るというと、思い出すのが、私の母の言葉です。

以前、母は、「お酒を少し飲むと、まわりの目が気にならなくなって、何もかも忘れて踊れるから心地いい」と話していました。なので、私に対しても、「あなたも少量飲んでみたら、もっと踊りが楽しくなるかもよ」ということを言っていました。

彼女にとってアルコールとは、程よい酔いによって緊張がほぐれ自分らしく踊るための後押しをしてくれる存在だったのだと思います。「恥ずかしい」「変に思われたくない」といった無意識のブレーキが外れることで、より自由に、より純粋にダンスを楽しめるようになる感覚を持っていたのだと思います。

「3曲踊ればアルコールは抜ける」と言う友人

Malamaña

私の周りには、お酒とダンスを上手に楽しんでいる人も多くいます。

コロンビア人の友人は、「ビールをたくさん飲んでも、3曲も踊れば汗で全部流れてしまって、アルコールが抜けるから全然酔わない」と話していました。実際、彼がどれだけ飲んでいても、酔っているように見えたことは一度もありません。

「ちょっと酔ってきたかも」と本人が言っていても、会話のテンポもダンスの動きもいつも通りで、シラフと変わらない印象です。彼のような人にとっては、お酒とダンスがごく自然に共存していて、バランスが取れているのだと思います。彼もまた、母と同じように「少しアルコールが入ると、気持ちがほぐれて踊るのがより楽しくなる」と言っていました。

ですが、カリで踊られているダンスは、サルサやバチャータなどのペアダンスがほとんどで、基本的には男性がリードするスタイルです。そのため、彼はよく「お酒は好きだけど、お酒を飲むと今までダンス教室で習ってきたテクニックや動きを全部忘れてしまって、踊りが下手になる。リードができなくなる。」とも言っていました。私から見ると、飲んでいても、飲んでいなくても踊り方に差があるようには見えないのですが、おそらく本人的には少し違うのだと思います。

 

私の場合:お酒で踊れなくなる

Parque Kennedyでのダンス

一方、私は完全に逆のタイプです。私はもともとお酒を飲まないですし、おそらく結構弱いので、少しお酒を飲んだだけで、身体がふわっと感じ、クラクラし、思うように動けなくなります。特にステップを踏んだり、回転するような動きをすると、目の焦点が合わなくなったり、軽いめまいのような感覚に襲われることもあります。

そのため、友達と飲んで踊る場合は、「今ちょっとお酒入っているから、あんまりクルクル回さないで、気持ち悪くなるから。」と言ったことも何回かありますが、その友達は容赦なく回してきたので、結構限界でした笑。

私の場合、お酒を飲むとむしろ踊る気持ちが薄れてしまい、「やっぱり飲まなければよかった」と後悔することが何度かありました。そもそも私は、お酒がなくても人前で踊ることに恥ずかしさを感じることはなく、心から楽しめるタイプなので、「踊るために飲む」という必要性をあまり感じませんでした。また、私の体質的にアルコールがあまり合っていないのだと思います。最終的には、「飲まないほうが楽しめる」と実感するようになりました。

これからは積極的にお酒を避けようと思っています笑

 

「飲んで踊る」は人それぞれ

La Topa イベント

この経験を通じて改めて感じたのは、「お酒とダンスの関係」は本当に人それぞれだということです。

お酒のリラックス効果で自然に身体が動くようになる人もいれば、酔いをほとんど感じずに普通に踊り続けられる人もいます。一方で、私のようにお酒が身体の感覚を鈍らせてしまい、かえって踊りにくくなる人もいます。

せっかくカリのような「ダンスの街」に行くのであれば、ぜひ一度は踊ってみて欲しいというのが私の想いです。だからこそ、私のような、普段お酒を飲まない人やお酒が弱い人は雰囲気に流されず、そして、恥ずかしがり屋や少しはっちゃけたい人はお酒を飲むなど、それぞれが自分らしく、カリの夜を思いっきり楽しんでほしいなと思っています。

 

まとめ

今回のカリでの体験を通じて、私は改めて「人によって楽しみ方は違う」という当たり前のことを強く感じました。

お酒を飲んで踊るのが楽しい人もいれば、飲まずに踊るほうが快適な人もいます。周りの雰囲気に合わせようと無理をする必要はなく、自分自身が心地よいと感じる方法で楽しむのが一番です!

もしこれから、サルサの街「カリ」を訪れる方がいれば、ぜひ踊りに出かけてみてください。そして、飲む・飲まないに関わらず、自分にとって心地よい方法で思う存分楽しんでくださいね!

 

以上、今回はコロンビア・カリで「飲んで踊る」ということに対して、私が感じたことや、私の周りの人たちのお酒に対する考え方について紹介しました。

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