【体験談】エクアドル・オタバロでのWorkaway|現地体験のリアルと私の本音 - ラテン旅

【体験談】エクアドル・オタバロでのWorkaway|現地体験のリアルと私の本音

Ecuador エクアドル
Ecuador
記事内に広告が含まれています。

こんにちは、ラテン旅のポンです。

このブログでは、中南米の旅について紹介しています。

今回は、私がエクアドルのオタバロで実際にWorkawayを使って滞在したリアルな体験談を、正直にお話しします。Workawayは、旅費を抑えながら現地の文化や人々と深く関わることができる、魅力的な仕組みです。ただ、実際に体験してみると、想像と違う一面に戸惑うこともありました。そんな私のリアルな体験が、これからWorkawayを利用しようと考えている方のヒントになれば嬉しいです。

 

Workawayとは?

まず、Workawayについて簡単にご紹介します。

Workaway(ワークアウェイ)は、世界中の「ホスト(受け入れ先)」と、旅人やボランティアをつなぐオンラインプラットフォームです。利用者は、1日数時間ほどの作業を行う代わりに、滞在先で宿泊や食事を無料で提供してもらえる仕組みになっています。

現地の人たちと一緒に暮らしながら、その土地の文化や生活に深く触れられるのが、Workawayの最大の魅力で、長期で旅をする人たちを中心に、多くの旅行者に親しまれています。

Workawayの登録方法や、メリット・デメリットについては、以下の記事で詳しくご紹介していますので、ぜひチェックしてみてください。

 

私が滞在したWorkaway先

Mercado en Otavalo

私が滞在したのは、エクアドルのオタバロ(Otavalo)近郊にあるWorkaway先です。場所の特定を避けるため、ここでは少しぼかしてご紹介させていただきます。

その滞在先は、豊かな自然に囲まれた静かな場所で、現地の伝統的な暮らしやキチュア族の文化に触れられるという点に魅力を感じ、応募を決めました。ホストのプロフィールには、「文化体験」「農業」「スペイン語での交流」「キチュア族」など、興味をそそる言葉が並んでおり、「ここなら、きっと深く現地の暮らしに入り込めるはず」と大きな期待を抱いたのを覚えています。

ホストに連絡を取り、やりとりを重ねた後、滞在の日程も決まり、いよいよ現地へ向かうことになりました。

 

仕事内容

到着してみると、仕事内容は主に料理や皿洗いといった家事が中心で、一部農作業もありました。1日3回、ホストの方たちと一緒にそれぞれ1〜2時間かけてエクアドル料理を作りました。

特に印象に残っているのは、「アボカドサラダ」の作り方を教わったことです。新鮮なアボカドや赤玉ねぎに、レモンと塩だけのシンプルな味付けですが、本当に美味しくて、その後、別のホステルで自炊していた時も毎日のように作ってしまうほど気に入りました。

皿洗いはほとんど私の担当で、シンクには山積みのお皿や鍋、フライパンがあり、30分から1時間ほどかけて洗い続けました。初日は特に、私が来る前日の分も溜まっていたようで、その量に圧倒されました。

また、2日に1回ほどは畑に出てホストの方と一緒に野菜を収穫しました。ただ、実際には自分で鎌やハサミを使って切るわけではなく、ホストが収穫した野菜を運ぶ役割がほとんどでした。

 

自由時間

単純作業がほとんどだったにもかかわらず、日々のルーティンは思っていた以上にハードでした。

ご飯の時間になると、どこにいても「ご飯だよ!」と呼びに来てくれます。ですが、もちろん、ご飯がすぐに出てくるわけではなく、そこから一緒に1〜2時間かけて料理を作るのが日課でした。それが朝・昼・晩の3回も続くのです。食事作りだけでかなりの時間を取られるうえ、他の雑用も頻繁に頼まれるため、自由に使える時間はほとんどありませんでした

観光に行けるような余裕もなく、「せっかくエクアドルにいるのに、ずっと家の中で皿洗いや調理ばかりしている」という閉塞感が強くなっていきました。

 

滞在環境

さらに言えば、用意された部屋にもあまり満足できませんでした。個室(トイレとシャワーは別)である点は良かったのですが、私に割り当てられた部屋は狭く、決して快適とは言えませんでした。

特に気になったのはベッドの状態で、結構汚れていたため、最初は正直なところ寝るのに抵抗を感じてしまいました。(ちなみに、私は潔癖症ではありません。それでも気になってしまったということは、かなりだったんだと思います・・・。)慣れれば問題ないかもしれませんが、衛生面に敏感な方にとっては厳しい環境かもしれません。この点については、あまり良い実態とは言えなかったと感じています。

 

文化交流 vs 労働

正直に言うと、私はこのWorkawayの体験を全く楽しめませんでした

Workawayの醍醐味は「現地でしか味わえない体験」や「文化交流」だと思っていましたが、実際に私がしていたのは、ほとんど家の中での家事ばかりでした。もちろん、それも文化体験の一部と言えるかもしれませんが、私には「現地を知る楽しさ」よりも「ただの労働」という感覚が強く残ってしまいました。何度も「自分はただの家政婦なのでは?」という思いがよぎったこともありました。

そんな中で唯一良かったのは、キチュア族の伝統的な衣装や日々の暮らしを間近で見ることができたことです。これは本当に貴重な経験でした。

 

辞める決断

当初は1ヶ月ほどの滞在を予定していましたが、あまりのストレスに耐えられず、もう頭がおかしくなってしまいそうで、1週間も経たずにこのWorkaway先を離れる決断をしました

本当の理由は「ここにいるとストレスが溜まり、いつか爆発してしまいそう」だったのですが、ホストにはできるだけ丁寧に「お役に立てていない気がするので、予定していた日数よりだいぶ短いですが、そろそろ失礼させていただきます」と伝えました。

期待していた体験とのギャップの大きさ、自由のなさ、そして労働感の強さが主な理由です。Workawayはあくまでボランティアであり、心地よく過ごせることが前提だと思います。無理に続ける必要はないと判断しました。

 

Workawayの価値と向き合う

この体験を通して、Workawayの「光」と「影」の両面を見たように感じています。安く旅ができ、現地の人と一緒に暮らせて、食事や宿泊費を節約できるという大きなメリットがある一方で、ホストとの相性や自由時間の確保、仕事内容といった条件が満たされないと、「旅としての満足感」を得るのは難しいということを学びました。

今回の経験を踏まえ、私はしばらくWorkawayから距離を置くことに決めました。私は何よりも自由が好きで、それが旅の魅力のひとつだと思っています。だからこそ、旅費を節約するために自由が奪われるような体験をするのは、本末転倒だと感じました。

 

まとめ

Workawayは、ホストとの相性や仕事内容次第で、かけがえのない体験にもなり得ますし、逆にストレスの多い日々にもなり得ます。

正直に言うと、今回の私の滞在はあまり楽しめませんでした。しかし、それでもエクアドルの家庭料理を一から学べたことや、現地の人々の暮らしを肌で感じられたことは、他では得られない貴重な経験でした。

旅は、自分が楽しんでこそ意味があります。Workawayもその一つの手段ですが、もし合わないと感じたら無理せず、その場を離れたり、他の方法を探すのも良い選択だと思います。

 

以上、今回は私がエクアドル・オタバロでWorkawayを利用したことについてご紹介しました。

コメント

タイトルとURLをコピーしました